暑い夏には涼しく、寒い冬には暖かく快適な生活環境を提供してくれる「エアコン」の普及率は、今や二人以上世帯では90%を超え、日常の生活から切り離せないものとなっています。
また、近年夏の暑さは特に厳しく、一部屋に一台エアコンを設置するご家庭も多くなっています。
今回は日常の生活で身近なエアコンとその関連部材についてご紹介します。
1. エアコンの正式名称とあまり知られていないクーラーとの違い
エアコンとは「エアー・コンディショナー」や「エアー・コンディショニング」の略で、空気の温度や湿度などを調節して室内を過ごしやすい状態にする「空調設備」と「空気調和」のこといいます。
エアコン以外でよく聞く「クーラー」はエアコンの一機能である冷房のことで、暖房とは関係がなく、冷房・暖房の両方の機能がある機器を呼ぶ時は、略して「エアコン」と呼ぶのが一般的です。
2. 快適な温度調整をするエアコンの室内機と室外機って?
エアコンには室内機と室外機があり、機器内部の熱交換機やファン、圧縮機などで快適な温度や湿度に調整をしています。
ただエアコンは室内機と室外機だけでは機能しないため、室内機と室外機の間で冷媒を循環させる冷媒配管や室外機へ電源供給や信号伝搬するケーブル、室内機で発生したドレン水を排出するドレンホースなどが必要となります。
エアコン設置に必要な材料のことを「エアコン配管部材」と呼び、エアコン配管部材の中でも冷媒配管が重要です。冷媒配管は冷媒ガス(フロン)で熱を搬送させて、室内の熱を室外に放出したり、または室外の熱を室内に取り込んだり、室内・室外間で熱を搬送する役割を果たします。
3.室内機と室外機だけでは機能しない!エアコン設置に必須となる配管とケーブルなどの関連部材とは
エアコンの室内機と室外機の間をつなぎ、冷媒を搬送させる被覆銅管、電源や信号を送るケーブル、エアコンから出る水を排出するためのドレンホースを取り付けて、これらの配管類を保護する非粘着テープ・粘着テープなどが必要となります。
※被覆銅管についてはINABA noteでも記事を掲載しておりますのでご覧ください
室内機と室外機を被覆銅管やケーブルなどでつなぐためには、壁の穴を利用する必要があるため、雨水の浸入と穴のすき間からの外気の侵入や室内の空気が外に漏れにくくするために壁貫通部を塞ぐ必要があり、エアコンパテなどを使用します。
※マンションなどの「共住区画」を貫通するエアコン配管の施工時には、使用を認められた防火区画貫通部耐火措置工法部材(耐火製品:タイカエックス/タイカX)で耐火処理が必要な場合があります。
※詳しくはINABA note vol.8の記事をご覧ください
室外機の設置には据付台が必要な場合があります。
例えば、配管の施工状況や設置環境によって、床や地面から浮かしたり、スペースがなく設置ができないこともあります。
地面から浮かして室外機を安定させる場合は、専用の室外機据付台を使用します。
専用の室外機据付台であるプラロックやリサイクロックなどを利用すれば、壁面や屋根などの設置できなかった箇所に設置スペースをつくることができます。
また配管をまとめてスッキリさせ、屋外での紫外線による劣化などから保護するため、耐候性に優れた配管化粧カバー(保温化粧ケース)で家の景観がいつまでも変わらない美しさを保ちます。
日常の生活の中で必要不可欠なエアコンは、さまざまな関連部材が使用されています。
因幡電工では空調配管、配管化粧カバー、配管部材を先駆けて製品開発を行っておりますので、もしかすると皆様のご自宅や身近なところに、因幡電工の製品があるかもしれません。
一度、エアコンの関連部材について注目してみてください。
【エアコンは室内機と室外機だけじゃ機能しない!エアコンの関連部材をご紹介!|INABA note vol.10】