ルームエアコン（Room Air Conditionerの略RAC）用の因幡電工の配管化粧カバー一般用「スリムダクトシリーズ」は、3種類あることをご存じでしょうか？
3種類の配管化粧カバーは、設置場所や使用用途によって機能や特長が異なりますので、3種類の配管化粧カバーの違いと特長をご説明し、配管化粧カバーを設置するメリットについても解説します。
1.スリムダクトシリーズ「SD」「LD」「MD」の違いと特長
配管化粧カバースリムダクトシリーズは大きく分けて「一般用」と「ビル設備用」があります。
さらに一般用のスリムダクトシリーズは室外用の「スリムダクトSD」と「スリムダクトLD」、室内用の「スリムダクトMD」とに分かれ、使用用途が違いますので、それぞれの特長をご紹介します。
1-1.配管化粧カバー「スリムダクトSD」
国土交通省公共建築工事標準仕様書に合致する保温化粧ケース「スリムダクトSD」は、底部を壁面に取り付けて、配管・配線をセットした後に上部（フタ部）をはめ込むだけなので取り付けが簡単です。
サイズは「SD-66（家庭用）」「SD-77（家庭用）」「SD-100（家庭・業務用）」「SD-140（業務用）」の4サイズがあり、パッケージエアコン（Package Air Conditionerの略PAC）用の大口径の被覆銅管や保温材厚が20ｍｍの高断熱配管などの場合は「SD-100」や「SD-140」のサイズが大きいタイプで取り付けができます。
カラーバリエーションは「ホワイト」「アイボリー」「グレー」「ブラウン」「ブラック」の5色で、壁色に合わせて選ぶことができます。
また壁面の段差がある場合は浮かせて取り付けができる「SD浮かしシステム工法」や太陽光配線をスッキリ収納できる専用パーツもラインナップ。さまざまな工法や用途に対応できるため、施工性に優れたスリムダクトSDは万能タイプの配管化粧カバーです。
1-2.配管化粧カバー「スリムダクトLD」
家庭用ルームエアコン（RAC）の配管サイズに特化した「スリムダクトLD」は、コストパフォーマンスに優れた配管化粧カバーです。
サイズは「LD-70」「LD-90」の2サイズがあり、スタンダードエアコンから換気ホース式エアコンまで対応できます。
カラーバリエーションは「スリムダクトSD」と同じく5色あり、壁色に合わせて選ぶことができます。
「スリムダクトLD」もしくは「スリムダクトSD」を、必要な用途に合わせて機能とコストを選択していただけます。
1-3.配管化粧カバー「スリムダクトMD」
「スリムダクトSD」「スリムダクトLD」とは違い「スリムダクトMD」は、室内で使用する配管化粧カバーです。
室内配管に多い急な曲がりや太い保温材付き断熱ドレンホースの勾配など、ダクト内部での立体的な配管に考慮し設計しています。
ルームエアコン（RAC）の配管を、インテリアを構成するアイテムの一つととらえて、取り付けビスが目に付かないため室内に馴染むようになっており、カラーは明るく清潔で空間に溶け込む乳白色のネオホワイトを採用しています。
2.なぜ配管化粧カバーを設置する必要があるのか？
エアコン配管を束ねて保護するには、「テープ巻き施工」と「配管化粧カバー施工」の2つがあります。
1つ目の「テープ巻き施工」は、紫外線の影響による経年劣化で、比較的短期間でテープおよび保温材が損傷し銅管が露出することで美観を損ねます。またエアコン効率の低下も懸念されますが、コストを抑えることができるメリットがあります。
2つ目の「配管化粧カバー施工」は、雨や紫外線などからエアコン配管を保護する耐候性に優れた樹脂製素材を使用し、より長期間外観の美しさを保つことができます。また壁色に合うカラーを選ぶことで外観の美しさを損ねません。
コストはテープ巻き施工に比べるとかかりますが、用途に合わせてコストパフォーマンスの良い製品にするかご検討いただくことになります。
コスト重視なら「テープ巻き施工」、エアコン能力と外観を重視するなら「配管化粧カバー」という両方の観点と、施工のしやすさやカラーバリエーション、耐候性に優れた素材を使用しているかなどを考慮し最適な方法を選んでいただきます。
今回はスリムダクトSD、LD、MDの違いについてご紹介をしました。
配管化粧カバー一般用「スリムダクトシリーズ」は、皆様の設置場所や使用用途に合わせて、たくさんの関連パーツを用意しております。
詳しくは各製品詳細ページやデジタルカタログをご確認ください。
また因幡電工でもRebro用BIMデータの提供を行っております。
ぜひ、下記URLよりご活用ください。
https://www.inaba-denko.com/common/broadcast/feature/bimdl/
【スリムダクトSD？LD？MD？配管化粧カバー一般用の違いを徹底解剖！｜INABA note vol.11】
